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日工同窓会設立の趣旨

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大正8年1月、時の徒弟寮監督山名知恒氏に依り、次の如き趣旨に基き同窓会を組織せんとの計画を立てたり、これ即ち本同窓会誕生の根本動機なり。

そもそも本同窓会は日立工場徒弟養成所卒業生が逐年増加するに従って相互間の親密を欠くは其期間なきが為にして、頗る遺憾とする所なるのみならず、後進者後継者の為に大なる発展を妨ぐものなりとして生れたり、真に其の疎遠によりて多大なる損失を来すことの弊害を除き互いに親密に且つ業務に協力勉励し技術の進歩を企図するは一に先輩卒業生の感化力に待つもの多々あるを知るべし。これ本会を設くるの趣旨にして之を顧みざるは当事者責任を尽くさざるものと云うも豈不可ならん。今や教育に体育に、寮其の他の設備も稍緒に着き、茲に第5回に至る卒業生40有余名を出せり、其の間年を重ねる7ヵ年回を追う5回又近く第6回卒業生を出さんとす。これ当工場の光栄なるは勿論引いて監督者の栄誉に及ぶものなり。今や同窓会を設立すると共に今後益々親密に共同一致の行動を以てし、春秋二季の運動会遠足等は勿論総ての会合に於いて之れが方針及び手段を取り極め、各自奮励して徒弟団の自強的行動を一層堅固ならしめ、他動的補助を受くることを防ぎ、漸次発展を期するは本会の趣旨なりと深く信ずる所なり。同窓諸子は皆数年生活を同一宿舎に保ち、寒に暑に粗衣粗食に甘んじ総ての辛酸を経て卒業の光栄を担いたる名誉ある社会の技術者として益々当工場のため其の技量を尽し其の扶育の責を充たさんとするは、是れ諸子が入場当時の感想と毫も異なるなく初一念を徹底して其の大成を期するは本会員の採るべき経路にして本会を設立せるの趣旨なりとす。

然し乍ら其の成立に至らずして時は流れ、翌年即ち9年の5月10日に至り漸くにして、発起人植田政一、熊谷貞次、山崎菊寿、小泉重太郎等の諸氏により次の如き趣旨、会則のもとに同窓会の成立を見るに至れり。

同窓会設立ノ趣旨

徒弟卒業生ハ今回第8期生ヲ加ヘテ128名ノ多キニ達セリ。而シテ卒業生相互ハ従来会合ノ機会ナキ為メ一面識無キ者モ生ジ、甚ダ遺憾トスル処ナルヲ以テ小生等微力乍ラ発起人トナリ、茲ニ同窓会ヲ設ケ会員相互ノ親睦ヲ図リ知徳ヲ涵養シ工場内外ニ活模範ヲ示シ日立気風トシテノ美風ヲ養成スルト同時ニ後進者ノ指導誘掖ニ努メ当工場ノ事業ニ貢献セントスルモノナリ。

日立工場徒弟同窓会会則

第1条 本会ヲ日立工場徒弟同窓会ト称ス
第2条 本会ハ日立工場徒弟卒業生を正会員トシ徒弟監督ヲ特別会員トス
第3条 本会ニ左ノ役員ヲ置ク
会長1名、副会長1名、理事3名、委員若干名
第4条 会長ニハ庶務係主任ヲ推挙ス
第5条 副会長及ビ理事ハ会長之ヲ選任ス
第6条 委員ハ会員ノ選挙ニヨリ之ヲ定ムル
第7条 会長ハ本会ヲ統理ス
第8条 副会長ハ会長ヲ補佐シ、会長事故アルトキハ其職務ヲ代理ス
第9条 理事ハ会長ノ命ヲ受ケ本会ノ常務ヲ執行ス
第10条 委員ハ委員会ヲ構成シ会長及ビ理事ノ命ヲ受ケ本会ノ事務ニ従事ス

年中行事

(1)3カ月ニ1回茶話会ヲ開催ス
無会費、会場ハ徒弟寮。徒弟ト合併茶話会トス
(2)1カ年1回運動会ヲ開催ス。コレ又徒弟運動会ト合併トス

会長 塚本福次郎
副会長 欠
理事 熊谷貞次、植田政一、小泉重太郎
委員 (電工)山崎菊寿、田所三郎、中村清八、(仕上)豊田豊、生井繁夫
(旋盤)鈴木勲、益子徹、(鋳工)須田庄七、寺門治平、(事務手)高田国衛
(製図手)安嶋信太郎、中崎三四郎

然して同年5月15日午後5時より芝内倶楽部に於て設立総会を開催、諸般の協議、会則の制定、役員の選任等あり、斯くして吾等が同窓会は完全に力強き第一歩を踏み出す事を得たり。

〔設立10周年史より抜粋〕

お問い合せは日工同窓会事務局まで TEL 0294-21-5237 受付時間 9:00-15:00 [土・日・祝日除く]

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